株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
また、このたびの新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。
第32期第2四半期累計期間(2021年3月から2021年8月まで)における事業のご報告を申し上げます。
■ 業績の概況
当第2四半期累計期間におきまして、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んでいるものの、変異株の拡大などにより、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が継続する中、当社は、感染症防止策に努めながら「多くのお客様に信頼され、魅力あるお店づくり」をスローガンとして営業に励んでまいりました。
商品面につきましては、ナショナルブランドのDickies(ディッキーズ)において、メンズ・レディースに加え、新たにキッズの取り扱いも開始したほか、アウトドアブランドのGERRY(ジェリー)もメンズ・レディース・キッズ、フルラインで販売を開始し、家族で過ごす時間の楽しみ方や休日の過ごし方など、生活様式や価値観の変化に対応した「家族でカジュアルファッションを楽しむライフスタイル」を提案いたしました。また、話題性の高い人気アニメとのコラボ商品や冷感・速乾・抗菌機能商品など、幅広い客層へアプローチする品揃えにも注力してまいりました。
販促面につきましては、従来の新聞折込チラシによるリアル店舗への集客に加え、商品のターゲット層とユーザー層がマッチするデジタル広告を選定し、リアル店舗とオンラインストア、双方の集客を高める販売促進活動を行いました。また、SNSによるタイムリーな情報発信のほか、オンラインストア内での新商品紹介、スタッフコーディネート提案など、コンテンツを一層充実させ、在宅からでも、リアル店舗同様にお買い物時間をお楽しみいただけるよう取り組み、売上回復に努めました。
店舗運営面につきましては、リアル店舗デジタル化の一環として、全店舗と本部を繋ぐコミュニケーションツールを導入し、店舗作業の標準化やスタッフ教育の効率化などを目的に、運用を開始しました。商品情報を、全店、全スタッフが、迅速かつ正確に共有し、接客応対に活用することで、更なるお客様満足度の向上に努めてまいります。
これらの結果、当第2四半期累計期間における売上概況は、新型コロナウイルス感染症拡大が大きく影響した昨年度と比較し、第1四半期は持ち直し傾向が見られたものの、第2四半期においては、新型コロナウイルス感染症急拡大による外出自粛が影響し、お盆商戦が振るわず、客数が大幅に減少しました。利益面につきましては、広告宣伝の抑制、営業時間短縮による勤務シフト調整等により、経費削減を図りましたが、売上高が低水準となったことにより、営業赤字となりました。
■ 今後の取り組み
当社は、既存事業の強化として、店舗立地や地域特性により異なるお客様ニーズに対応し、店舗ごとに品揃えを最適化すると同時に、寒暖による必需アイテムの品揃えを強化し、更なる地域密着型の店舗づくりを行ってまいります。商品部には、MD改革課を新設し、お客様の声を、品揃えや今後の商品開発に反映いたします。新業態店舗の開発にも取り組み、様々なロケーションへの出店機会を高めるとともに、既存店の底上げ策にも繋げてまいります。リアル店舗の強化と併せ、自社サイトとZOZOTOWNを中心に、EC事業の拡大を更に進めてまいります。
当社は、多くのお客様にご来店いただけるお店、多くのお客様に必要とされるお店を目指し、全社一丸となって早期黒字化に向け邁進してまいります。
なお、配当につきましては、遺憾ではありますが、第2四半期末、期末ともに無配とさせていただくことを公表しております。
引き続き当社は、株主の皆様、従業員、お取引先様等、すべてのステークホルダーのご満足を追求してまいります。株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解、ご支持を賜りますよう、お願い申し上げます。