子供服のサイズ選びは、失敗した経験があるママがほとんどではないでしょうか。子育ての中でも大変な作業の1つです。購入するたびに、子供服の大きさやサイズの目安などをチェックしておかなければいけません。また、男の子と女の子でのサイズ違いや年齢別でのサイズ選びの方法など、1人1人のお子様に合わせて事前に準備しておくことが沢山でてきます。そんな手間を解消するため、子供服を選ぶときに見るサイズ選びのポイントやサイズアウトした服を生かす方法、子供服を購入した際に起きた失敗談などを、パーソナルスタイリストの木根内ゆかりが先輩ママ達の話を交えながら分かりやすく解説します。

サイズ選びに迷ったら。

子供服のサイズ選びは、いくつかのポイントを知っておくと失敗しにくくなります。
正しいサイズ表記の見方やサイズ選びのポイントなどについてご紹介します。

#01まずは基本のサイズを知ろう!

【年齢別】平均体重・平均身長

【男女別】アパレルサイズ

日本ブランドの子供服は、ある程度サイズ表記が決まっています。ただ、子供が動きやすいように袖回りが少し大きめに作られているブランドや、子供の身長に合わせてはき続けられるように、同じサイズのパンツでも折り返してはける工夫がされているアイテムも多く出ています。

購入をする際に、毎回各ブランドのサイズ表記やアイテムごとにサイズをチェックすることはとても大変です。そこでおすすめなのが、定期的に子供の身長を測っておくことと年齢別の平均サイズを把握しておくことです。大体のブランドは、服を作る際に、身長に合わせてサイズを決めているため、身長を把握しておくとどのブランドでもサイズ選びが簡単になります。また、年齢別の平均サイズはブランドごとで大きな差はないため、身長が分からないときやだいたいのサイズを決めるときに役に立ちます。今回上記でご紹介したサイズ表記は、日本人の子供の平均身長、体重から出したサイズ表記のため、ぜひ参考にしてみてください。

男の子と女の子で、大きく体格差が出てくるのは、身体の成長がピークに達する思春期がはじまる高学年あたりからと言われています。思春期を迎えて、急激に身長が伸びるなど身体に大きく変化が出てくるまでは、男女ともサイズに大きな差はありません。

子どもの成長・発達 一人ひとりの子供のために成長曲線を描こう
https://www.fgs.or.jp/pdf/11_booklet/305_booklet.pdf

#02日本サイズと海外サイズ。

SNSやネットショップで、海外の子供服もすぐ購入できるようになりましたが、海外ブランドはさらにサイズ選びに失敗しやすいです。サイズ表記は各国に合わせているため、実際に届いた服が合わないことも多くあります。サイズ表記の見方や国によってのサイズの特徴を正しく理解しておくことで、海外ブランドの子供服も格段に選びやすくなります。

まず日本と海外の表記の違いについてみていきましょう。

【日本】

  • 新生児服(0~6ヵ月)
  • ベビー(6ヵ月~3歳)
  • キッズ(3~8歳)
  • ジュニア(9歳~)

【海外】

  • ベビー(0~2歳)、表記「M」
  • トドラー(2~5歳)、表記「T」
  • ジュニア(5歳~)、表記「J」

となり、ベビーは歳ではなく、何ヶ月なのかで表記されていることが多いです。
人気のある子供服ブランドを展開している国の、サイズ特徴をいくつかご紹介していきます。

【日本】

上記のサイズ表記通りです。全体的に少しゆったり作られています。

【アメリカ】

丈が長く、ウエスト回りが細めにできています。身長にはぴったりですが、ウエスト回りが細く、窮屈になってしまうことが多いです。1サイズ、大きいサイズを購入しても良いでしょう。

【イギリス】

全体的にゆったりしています。ただ、サイズを下げてしまうと肩幅が合わなくなってしまうことがあるため、お子様の通常サイズを選び、着こなし方を工夫するのがおすすめです。

【フランス】

全体的に小さく作られています。1~2サイズあげて購入するのがおすすめです。身長が高い子やがっちり体型の子は2サイズほどあげても良いでしょう。

人気のサイトや有名ブランドでは日本語訳されており、サイズ選びやアイテムの特徴が見やすくなっています。それぞれの国の特徴を知り、サイズ選びの参考にしてみてください。

#03年齢別で見るサイズ。

子供服は4つの時期に合わせて呼び名を変えていますが、もう1つ、大きな境目で分けることがあります。3歳の100㎝です。3歳の100㎝にくらいになってくると、早ければオムツがとれる子、幼稚園・保育園など親元から離れ、身の回りのことを少しずつ自分で行い始める時期にもなるため、服の作りも合わせて変化してきます。

上のサイズ表記をもとに年齢別の特徴とサイズ表記を見ていきましょう。

0~3歳前後

男女関係なく、全体的に肉付きがよく、丸みを帯びた体型になります。体格差もあまりでてこないため、サイズ表記に合わせて服選びをしましょう。オムツの脱着が簡単にできるよう、ロンパースのデザインが多く、首回りやお尻部分にスナップがついていることが多いです。

4歳~

早い子だと少し体格の違いがでてきますが、大きく差はありません。小学生になると体型に個性が出始めます。サイズ表記を参考にお子様の身長や体重など、身体つきにも合わせて服を選びましょう。自分で着るようになってくるため、スナップは取り外され、リブやゴムを使った伸縮性のあるデザインが多く施されています。

#04身長・体重別で見るサイズ。

上記のサイズ表記では、その歳の子供の平均身長・体重の記載があります。多くの子供服ブランドは、身長を目安にサイズを決めています。

しかし、年齢を重ねて小学校高学年の歳、ジュニアの時代になると、身長が急激に伸びる子やがっちりした体型になる子など体型に少しずつ個性が現れてきます。ジュニア期に近づいてきたときは、サイズ表はあくまでも基準にして、お子様の身長や体重に合わせてサイズを選んであげましょう。

また、身長・体重を目安にサイズ選びをするときは、日本ブランドだけでなく、海外ブランドを購入してみるのもおすすめです。痩せ型のお子様には全体的に小さめに作られているフランスブランドや、ちょっとがっちり体型のお子様には全体的にゆったり作られているイギリスブランドがおすすめです。体型に個性があまりなかった新生児・ベビー・キッズでは着こなすのが難しい海外ブランドも、身体が成長してくるジュニア期には着こなしやすくなります。

#05ベビー服、子供服の違い。

「年齢別で見るサイズ」でもご紹介したように、子供服は3歳の100㎝を境目にデザインに違いが出てきます。大きく分けてこの境目が、ベビー服と子供服の分かれ目になります。

ベビー服は親御さんが着せることが多く、着せやすく脱がしやすいデザインが特徴的です。Tシャツなどのトップス類も首元にスナップがついており、開口部が広くなっています。またボトムスも、オムツをはいていても窮屈にならないように、お尻まわりがゆったりとしたデザインになっています。ワンピースやオーバーオールも、肉付きがよく丸みがある体型に似合うように、ふんわりとした余裕のあるデザインになっています。また汚れても洗濯がしやすいように、綿素材が多く、付属品もあまりついていません。

子供服は、ベビー服と違い、動いても邪魔にならないほっそりとしたデザインが多くなります。遊具や遊んでいる最中に引っかからないように、安全面も考えて、紐や過度な付属品をつけないようにしています。体型にも個性が出始めてくることと、色やカラーの好みも出てくるため、カラーバリエーションが豊富に展開されているのも子供服の特徴です。

#06大きめサイズを買うのは得?損?

「子供は成長が早いから、大きめのサイズを選べば長く着られて得かも!」と思うママもいらっしゃると思いますが、大きめサイズを選ぶのはあまりおすすめしません。まず、大きめサイズを着ていると危険なことが多々出てきます。

トップスを大きめサイズで着ていると?

トップスを大きめサイズで着ていると、手が出しにくくなり、動きもしにくくなります。物をとる・何かにつかまる・床に手をつくといった動作がスムーズにできず、遊ぶ最中や生活の妨げになります。また食事の際にも汚しやすくなるため、トップスは年齢や成長に合わせて、ぴったりサイズを選びましょう。

ボトムスを大きめのサイズではいていると?

ズボンやスカート、タイツなどのボトムスを大きめのサイズで着ていると、脱げてしまうことや裾を踏んで転んでしまう危険性があります。まだ、上手く手をつくことができない小さな子供は、転んでしまうと大怪我に繋がるとこもあります。ボトムスは年齢にあったサイズやそれでもやや長い時は裾上げなどをして、ぴったりとしたサイズをはかせてあげましょう。

帽子や靴下などの小物類を大きめのサイズで身につけていると?

帽子や靴下などの小物類も大きめのサイズで身につけると、引っかかりやすくなり、脱げてしまうためおすすめしません。特に帽子は紐がついている物が多く、不意に脱げてしまった時に、ベビーカーや遊具に引っかかると大変なことになります。

大きめのサイズで服を着ると危険を招いてしまうことや、生地を傷めてしまいやすくなるため、長く着られなくなります。「長く着られて得かも!」と思って購入しても結果的に損してしまうことになるので、気をつけましょう。

#07長く着られるサイズってある?

長く着られるサイズはありませんが、アイテムによっては長く着られるものはあります。ボタンによって袖や裾の長さが調節できるアイテムや、サスペンダー付きのパンツやスカートなど、長さや腰回りを調節できるアイテムは、長く着られる子供服として、人気があります。

また、夏に着ていたTシャツに長袖を重ね着すると寒い季節にも着ることができます。ワンピースをチュニックに変えて着ることなど、少し工夫をして長く着ることはできるので、サイズではなくアイテムの掛け合わせで楽しんでみてください。

アイテム別にサイズ選びをしよう!

次に、アイテム別に正しいサイズの選び方や、選ぶ際のポイントをご紹介していきます。

アウター

ダウンジャケットやフリースなどの重量アウター

体にぴったりと密着することで、暖かさを保つアウターはジャストサイズがおすすめです。
ベビー向けのアウターは、ゆったりめで作られているので肩幅などは関係なく、サイズ表記通り選べばジャストサイズで購入できます。
キッズやジュニアは、身長が急激に伸びた子など、子供によっては肩幅が合わないことや丈が足りなくなってしまう場合があります。
サイズが合っていないと、窮屈に感じてしまうため、サイズ表記だけでなく、身長、ウエスト回りなども測ってあげると、ぴったりとしたサイズを選ぶことができます。

1枚でも羽織としても使えるシャツ

1枚でトップスとしても、羽織のアウターとしても着回せるシャツは、1サイズあげるのがおすすめです。羽織として着るときに、中に重ね着をすると、少し窮屈でうごきにくくなってしまいます。また1サイズあげても、袖は折って使えるので邪魔になりません。

着回せる季節が長いベスト

1年の中で着回せる季節が長いベストは、1~2サイズあげるのがおすすめです。
大きめサイズで持っておくと、フリースやパーカーなどの厚手のアウターの上にも重ね着がしやすくなり、春先は、薄手のトップスとも重ね着ができます。
肩が広くあき、肩幅を気にせず着られるため、サイズをあげて色々な着こなし方を楽しみましょう。

トップス

スウェット・パーカーなどの袖元がリブのトップス

袖元がリブ仕様になっているトップスは、ジャストサイズがおすすめです。
カジュアルに見えやすい素材のため、ジャストサイズを選び、アウターやシャツとの重ね着やスカートと合わせるなど、着回しのバリエーションを工夫して長く着こなしましょう。

ロンTやTシャツ

カット素地のロンTやTシャツは、ジャストサイズか1サイズ大きくても大丈夫です。袖元にボタンがついていて、袖の長さを調節できるデザインだと大きめサイズを選べば、長く着続けることができます。

ただし、綿素材のため、脱着が多くなると首元や袖元など動きが多い箇所から傷みやすくなってきます。生地がよれてくることを踏まえると2サイズ以上のあまりに大きすぎるサイズはおすすめできません。

Aライン仕様やチュニックタイプのトップス

女の子の子供服に多い、Aライン仕様の服やチュニックタイプの服は、丈が短くなることを見越して、1~2サイズくらい大きめに選ぶのもおすすめです。チュニックの丈が短くなったら、トップスとして着せることもできるため、ワンシーズンでもさまざまな着こなし方が楽しめます。

ボトムス

 スキニーパンツ・ストレートパンツ

足にフィットするパンツは、ジャストサイズがおすすめです。
子供服のスキニー・ストレートパンツは腰回りがリブのデザインが多く出ているため、多少の体型の変化には対応してくれます。ジャストサイズでも裾が余ってしまった時は、裾直しをしましょう。
裾を引きずってしまうと踏んでしまう危険性があるので注意しましょう。

裾がリブ仕様になっているスウェットパンツ・カーゴパンツ

裾がリブ仕様になっているスウェットパンツやカーゴパンツは、生地を引きずることが無いため、1サイズ上げても大丈夫です。
しかし、裾が絞る仕様になっているカーゴパンツは、動いている最中に絞っていた紐がほどけてしまうことがあるので、ジャストサイズで着用するのがおすすめです。

ハーフパンツ

男の子の子供服でよく展開しているハーフパンツは、丈の長さによってサイズを調節するのがおすすめです。
ウエスト回りはリブ仕様で多少のサイズ変化には対応できるため、身長や体型に合わせて、好みのハーフパンツの長さで合わせて選んで見てください。

インナー

インナーはどの年代のお子様にも、ジャストサイズをおすすめします。気温の変化や体温調節をサポートする役目があるので、快適に過ごせるサイズを選びましょう。またヒートテックやクールビズなど、季節にあったインナーや肌が弱いお子様向けのオーガニック素材を使用したインナーなど、お子様の体調や活動に合わせたインナーも豊富に出ているので、何枚か用意しておくのがおすすめです。

ワンピース・サロペット

スウェットワンピース・パーカーワンピース

スウェットやパーカー素材のワンピースはジャストサイズか、袖がリブ仕様になっていないデザインの場合は1サイズあげてもいいでしょう。
もともとゆったり着用するイメージで作られているので、大きすぎないサイズで着こなしましょう。

ウエストが絞られているデザインのワンピース

ウエストが絞られているデザインのワンピースは、ジャストサイズがおすすめです。大きめサイズではスタイルが悪く見えてしまい、小さいサイズは、窮屈で動きにくくなってしまいます。
トレンドものや季節が楽しめるデザインのものを購入して、そのシーズンに沢山着回す工夫をしましょう。

サロペット

写真のような長さを調節できるデザインのものは、1~2サイズ上げてもいいでしょう。長さの調節ができないタイプのサロペットはジャストサイズを選ぶのがおすすめです。
サロペットは季節を問わず、着回しができるアイテムのため、裾上げの際に、手直しができる裾直し用具を使っておくと、裾が足りなくなくなっても、調節し直すことができるのでおすすめです。

袖の長さ / 丈の長さ

ジャストサイズの袖丈や裾丈は、写真を参考にしてみてください。裾も丈も手首や足首が見えるくらいの長さです。
手首足首にかからない長さだと、遊びや活動を行う時にも邪魔にならず、引っかかるなどの事故にも繋がりません。
ただ、身長に合わせてサイズを選んでも袖や裾が長いときや、短くなる時もあります。そういった時は袖詰めや裾直しを施すことや1サイズ上げて、袖や裾が充分足りるようにしましょう。

帽子

ニット帽

ニット帽は、とくにサイズは関係ありません。
ニット帽のデザインによって、浅くなっているものと深くなっているものがあるので、好みや被り方で好きな物、似合うものを選んでみましょう。

キャップ・麦ワラ帽子・キャスケット・ベレー帽など

キャップ・麦ワラ帽子・キャスケット・ベレー帽など頭囲によってサイズが違うものは、サイズ表記をみて選ぶことをおすすめします。大きすぎると脱げやすく、反対に小さすぎると頭が痛くなる原因になるので注意しましょう。
また頭部がまだ柔らかい新生児やベビーには、形がはっきりしている帽子ではなく、綿やニット帽がおすすめです。頭部が少しずつ堅くなってくる1歳あたりから、ベレー帽や麦ワラ帽子など、比較的柔らかい素材のものから、サイズを合わせていくと良いでしょう。上のサイズ表記をぜひ参考にしてみてください。

長く着回せるアイテム・消耗品アイテム

子供の成長は早いため、季節のはじめに購入した子供服もワンシーズンで着られなくなってしまうことが多々あります。しかし、ここでご紹介する長く着回せるポイントを知っておくと、長く着回しのできるアイテムを見つけやすくなります。「長く着回せるアイテム」と「消耗しやすいアイテム」をご紹介します。

【長く着回せるアイテム】

シャツ

1枚でも羽織としても着られるシャツは、サイズを上げて長く着られます。大きめを選んでおいても、袖を折り返しても使え、女の子であればワンピースとして着られるので重宝します。

ベスト

ベストは、大きめサイズで購入することで長く着続けることができます。
大きめを選んでおくと、長袖やパーカーなど厚手のアイテムとの重ね着もしやすく、アウター代わりになります。
春先の肌寒い時期でも、薄手のトップスとも重ね着できるので、長く着続けられることと合わせて年中着られるのもおすすめです。

サロペット

サロペットは長さを調節することで、長く着続けられます。

少し短くなってもパンツと合わせてワンピース風にもできるので、長く着られることを考え、しっかりした素材を選びましょう。

ワンピース

 リブがついていないワンピースや、裾がAラインに広がっているタイプのワンピースは、短くなってきたらチュニックとして着回せます。

丈が短くなることを見通して、チュニックとしても着られるデザインを選べば、長く楽しめます。

【消耗品アイテム】

インナー

汗や汚れを吸収してくれるインナーは、シーズンごとに買い換えましょう。成長によってサイズも小さくなってくるので小まめにチェックし、汚れてもすぐ着替えることができるように何枚か用意しておくのもおすすめです。

ワンピース

ウエストが絞ってあるタイプのワンピースは、ぴったりサイズをおすすめしています。小さくなってくると窮屈に感じるため、長く着続けることができません。
また素材も綿など、傷みがわかりやすい素材が多いため翌年に着回すことや、お下がりとして着回すこともおすすめできません。

カットソー

綿素材の多いカットソーは、着回しのバリエーションは広がるものの、よれやすく、傷みやすいため、長くは着続けられません。

毛玉やよれがでてきたら、みすぼらしくも見えるので買い換えましょう。

購入するときのポイント!

サイズ表記をチェックし、アイテム別でサイズ選ぶポイントをチェックした上で、今度は実際に購入するときに見ておきたいポイントをご紹介します。

店舗での購入は試着しよう!

子供服を購入するとき、デザインの好みや好きなカラーを選ぶこともできるので、お子様と一緒に店舗に買いに行くことが多いと思います。その際は必ず試着を行うことをおすすめします。

試着するとどんなメリットがあるの?

日本の子供服はある程度、決められたサイズ基準で作られていますが、やはりお子様1人1人の体型に違いがあります。基準より手足が長い場合やウエスト回りが合わないことなど、試着をすることで、サイズの良し悪しが判断しやすくなります。

カラーによっては顔写りをよく見せてくれることも、着用したときの雰囲気を見ることができます。試着をすることで、持っている子供服とのコーディネートもイメージしやすくなり、余分な買い物をしなくてすみ、格段に子供服選びの失敗を減らすことができます。

試着NGの場合や店舗もあるので確認してから行いましょう!

しかし、店舗やブランドによっては、試着をNGにしている場合もあるので、試着をする前に確認してから行いましょう。

とくに新生児やベビー期などまだ小さいお子様は、じっとしていることがストレスに感じてしまいます。そんな時は、背中側からサイズを合わせて、肩幅を計ることやパンツだけはかせてみるだけでも充分サイズがわかります。

無理矢理試着させてしまうと、汚してしまうことや破いてしまうこともあるため、お子様の機嫌や店舗の了承を得て、できる範囲で試着を行いましょう。

通販で購入するときは、何をチェックすればいい?

通販を使って子供服を購入するときは、サイト選びが大切です。購入するサイト選びを行う際に、以下の3つのポイントをチェックしておくと、子供服を選ぶときもスムーズに進むことができます。

サイズ展開・カラー展開・着丈・肩幅など、サイズ表記が細かく記載されている。

手に取り、合わせられないからこそ、サイズ表記が細かく記載されていると助かります。また通販だとサイズ選びと同様に、カラーを間違えてしまうことが、よくあります。「ブルー」でも「ライトブルー」なのか「ディープブルー」なのかなど、細かい箇所まで記載されているサイトはスムーズに選べます。

個人出品か法人出品か。

個人出品か法人出品かで、大切なことは、購入したあとのアフターフォローがキチンとされるかどうかを知るためです。届いた商品が不良品だった場合や色が違った時など、すぐに連絡がとれ、対応してもらえるかなどが変わってくる場合があるので、事前にチェックしておきましょう。

返品・交換が可能か、配送などのサービス面をチェックしておく。

購入した服がイメージと違った場合やサイズを間違えて購入してしまった時など、返品や交換を行ってくれるのか確認しておきましょう。不良品は交換・返品できても、それ以外は返品・交換が不可能なときもあります。また、交換・返品はできても、その際の配送料や着払い金がかかってしまうことがあるので、事前に確認し、どこまで対応してもらえるのか確認しておきましょう。

通販やオンラインで購入する機会が増えてきています。スムーズに購入するために、ぜひ、子供服を選ぶ前のサイト選びの時点でチェックしておいてください。

通販での購入は、返品交換可能なサイトがおすすめ!

通販サイトによっては子供服やベビー服の返品を行っていないサイトがあります。子供服でもベビー服でも返品可能なおすすめサイトはこちらです!

Amazon fashion 

「自宅で自由にフィッティング」がキャッチフレーズのAmazon Fashionは、最大30日間返品・交換可能です。返品・交換の条件はいくつかあるものの、未使用・未開封であれば、不良品などの返品・交換だけでなく、お客様都合の返品・交換にも対応してくれます。しかし、配送料や手数料などの返金は行っていないので注意しましょう。返品・交換の手続きもAmazonの注文履歴からすぐ行えるため、わずらわしい思いをせずに処理できます。

マガシークおうち de 試着返品送料0円

商品のお受け取り日(配達完了日)を含め9日以内に指定の返品先へ配達が完了すれば、返品送料が0円になります。
※宅配BOXに投函された場合は、投函日が配達完了日

返品可と記載がある商品に限り「サイズが合わなかった」「イメージと違った」等の理由による返品が可能です。

返送料・手数料もかかりません。返品に関して条件はあるものの、どちらも画面上ですぐ手続きできるため、簡単に操作できます。

サイズアウトした服はどうする?

子供の成長は早く、サイズが小さくなってしまい着られなくなってしまう服は多く出ます。
サイズアウトしても、まだまだ着られる子供服を整頓するには、どんな方法があるのでしょうか。

知り合いに譲る

身近に出産予定の知り合いがいるときや、年齢が近いお子様がいるときは、サイズアウトした子供服を譲ることも多いそうです。サイズ展開の早い子供服のお下がりは、家計にも助かり、喜ばれることもありますが、マナーを間違えてしまうとトラブルになることがあります。トラブルをふせぐために譲るときのマナーと頂くときのマナーについてご紹介します。

サイズアウトした子供服を譲るときのマナー

声をかける人や言い方に気をつける

綺麗に着続けてきた子供服やブランドの子供服は、サイズアウトして着られなくなっても、捨ててしまうのはもったいない気がします。誰か欲しい人がいたら譲りたくなりますが、譲ってもらって嬉しい人と、快く思わない人がいます。そこをよく理解した上で、いらないものはいらないと言い合える気の知れた友人か、近い親族、兄弟、姉妹までにしておきましょう。

また言い方も「これ譲るから!」と押しつけた言い方でなく、「断ってもらっても大丈夫だけど、もし良かったらもらってくれない?」とあくまでも相談している気持ちで聞いてみましょう。

未使用か状態のキレイなものだけ選ぶ

サイズアウトした子供服を譲るときは、未使用か状態がキレイなものだけを選びましょう。一度袖を通した服は、洗濯をして、どこからみてもキレイで着続けることができる状態にしておき、虫食い、変色、変な匂いがしない、ボタンがとれていないかなどは必ず確認しておきましょう。

子供に合っていないサイズの子供服は選ばない

サイズアウトした子供服を一気に譲るのでなく、相手のお子様のサイズのみを選びましょう。90㎝サイズのお子様に対して120㎝の子供服を渡しても、収納の邪魔になってしまうだけです。また今とは好みや雰囲気も変わってくるので、譲るときはそのときのサイズの子供服だけを選んで渡しましょう。

サイズアウトした子供服を頂くときのマナー

お下がりのお礼をする

サイズアウトした子供服を譲ってもらったときには、簡単なお返しをしましょう。1,000~2,000円程度で、家族で食べられるお菓子や飲み物、子供が喜ぶおもちゃなど、もらって喜ばれるプレゼントを選んでみてください。「お礼はいらないから!」と言われることもあると思いますが、かしこまった形ではなく、次に会ったときなどにお礼と共に渡しましょう。

いらない時は、角が立たないように丁寧に断る

譲って頂ける話をもらっても、どうしても必要無いときは、しっかりと断りましょう。譲る側も悪気がないことが多く、「う~ん、どうしようかな。」「考えておく」など、その場を濁してしまうと、トラブルにもなりかねません。「ありがとう!ただ最近、沢山、服を新調したから、収納する場所がなくて。ごめんね、気持ちだけもらっておくよ!」など、角がたたないように丁寧に断りましょう。いらない時は、はっきりと伝えましょう。

知り合いに譲る/頂くことで起きたこんなトラブル

状態が良い物がなく、毛玉やシミがついていて着せられなかった

譲ってもらった子供服はどれも、着倒してあり、毛玉やシミが多く着せることができずに捨ててしまった。

「また今度もらうよ!」と言われたまま、渡すことなく終わってしまった。

友人に子供服を譲る話をしたときに、「また今度もらうよ!」と言われ続けて結局渡さないまま、終わってしまった。いらないなら、いらないと言ってくれればよかったのに。
譲る側も頂く側も、不快にならないように心掛けておくマナーが大切です。

リメイクする

サイズアウトした子供服をリメイクして、新しく何かを作り出す方法も多くの人が実践していました!

子供服リメイク・初級者編

巾着

 子供の習い事や小物入れに使える巾着は、初心者にも比較的簡単につくることができそうです。大中小さまざまな大きさで作れば、用途も増えますね。

ミニトートバッグ

 子供服をリメイクして、小さなトートバッグもおすすめです。思い出の服を、また違う形で傍に置いておけるのは、ママも嬉しいですよね!

スタイ

サイズアウトしたロンパースを、新たな子供用品に蘇らすことも!新生児服やベビー服で綿素材のものは、ガシガシ洗っても頑丈な素材なので、まだまだ使えそうです。もちろん肌にも良いです!

子供服リメイク・中級者編

人形の洋服

お子様がお気に入りの人形の洋服に、リメイクしている人も!世界に1つだけの、人形の洋服をプレゼントしてもらうのも嬉しいですね。

小物

 サイズアウトした子供服を鍋つかみにリメイクしています。頑丈な素材の多い子供服は、キッチン用品にも最適です。

愛犬の洋服

サイズアウトした子供服を愛犬の洋服へチェンジしているリメイクも多くありました!ポイントの箇所を目立たせて、好みに作れるところはリメイクの良いところです。比較的サイズも変わりづらいので、一着作ると長く着続けることができて、いいですね。

途上国に送る

友人に譲ることやリメイクの他には、寄付をしている人もいます。サイズアウトした子供服は寄付として、東南アジア、アフリカなどの途上国をはじめ、ヨーロッパや日本国内などの支援と必要としている国や地域に送ることができます。

途上国では、現地の孤児院のような施設に直接届けられるケースもあれば、寄付した子供服を何らかの形に換金(リサイクルショップや金券ショップ)し、その換金額を寄付するといった方法があります。

国内でも同様に、施設に直接届けられるケースや、換金し、換金額が寄付されるケースがあり、さまざまな事情を抱えた子供たちの支援になっています。

寄付の流れ

いくつかの寄付団体によって、流れは少し変わってきますが、大まかな手順は以下の5ステップで簡単に送ることができます。

  1. 寄付したい団体に寄付の申請を送る。
  2. 寄付したい子供服を洗濯し、目立った汚れやほつれがないか確認する。
  3. 寄付団体の指定の方法や梱包キットに梱包する。
  4. 寄付団体が提携する集荷サービスが、荷物を自宅まで取りにくるので引き渡す
  5. 届いた確認のメールを受け取る。寄付団体によっては、子供服を買い取り、換金した額を寄付する団体もある。その場合、このあとに支払い金額、指定口座への入金が行われる。

注意点は?

寄付で送る際の子供服の中にも、受け取れない服があります。寄付団体によって、細かい条件は変わってきますが、名前が書かれている服、破れてもう着られない服、毛玉やシミなど著しく傷んでいる服、インナーや下着といった、受け取る側が気持ちよく着られない状態の子供服は、受け取ってもらえません。誰かに譲るとき同様に、また袖を通したくなるようキレイにして送ることが大切になります。

売る

最後はフリマサイトやリサイクルショップで売る方法です。キレイにした状態で、店頭に持ち込むだけで、査定しそのまま査定額が支払われるため、手間がかかりません。またフリマサイトやオークションサイトも自宅にいながらすぐに売ることができます。リサイクルショップでかかってしまう手数料も引かれないため、自分が思った金額が提示できるのもいいですね。また、ネット上で販売することで、広い範囲の人へ向けて売ることができ、本当に必要としている人のもとに渡せることも多くの人が行っている理由の1つです。

サイズアウトした子供服を多くの人が売っている店舗やサイトはこちらです。

リサイクルショップ

地域にあるリサイクルショップはほとんどのところで、子供服を買い取ってくれます。その場で査定してもらえるので、買い取りも支払いもスムーズに行われます。洗濯をして状態が良い物を持って行きましょう。比較的、どんな服でも買い取ってもらえますが、ブランド物のほうが、いいでしょう。

「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマサイト

アプリ1つで手軽に始められ、自宅で簡単に売ることができます。子供服は定期的にサイズアウトして、処分しなくてはいけないため、自分のページを作っておくとすぐ売ることができて便利です。写真の撮り方やサイズ表記、特徴などを細かく記載する必要があるため、すこし手間がかかりますが、慣れてくるとスムーズに出品できるようになります。フリマサイトに引かれる手数料は多少あるものの、自分の思う金額を提示できるのでおすすめです。

「ヤフオク」などのオークションサイト

ヤフオクなどのオークション形式サイトは、提示した金額から、オークション形式で価格を決めてもらうシステムの販売・買い取りサイトです。1円からスタートでき、購入を希望している人たちで価格を上げていくので、購入者の希望価格で金額が変わります。リサイクルショップでは買い取ってもらえなかったものでも、ネット上を探すと欲しいと思っている人が見つかるかもしれません。

服を減らした分、買い足しておこう!

子供は、洋服を汚してしまうものです。汚してもすぐ取り替えられるように、何枚も下着や洋服を用意しておくと助かりますよね。サイズアウトして処分した後には、新しい子供服を買い足しておきましょう!

先輩ママの購入失敗談()

では、実際に子供服を選ぶ時にはどんな失敗が起きているのでしょうか。
先輩ママ達の購入失敗談をいくつかご紹介していきます!

 失敗談。

子供服は沢山必要だ!と買いすぎてしまった。

はじめての子育てで、子供服はとにかく沢山必要だ!と思い、シーズンごとに色々買っていたのに、全然着ないままサイズアウトしてしまいました。
買う前に大まかなコーディネートを考えておいて、どのアイテムがどれくらい必要か計算してから買っておくべきでした(笑)「来年着られるかも?」と思い、大きめサイズを何枚もストックしていました。
もちろん着られたものもありますが、翌年には子供の雰囲気や好みも変わっていて、せっかく買ったのに着てくれない服もいくつもありましたよ!

海外通販で購入した服のサイズが合わなかった!

海外ブランドは、サイズ合わせが難しいと思います。可愛いし、日本ブランドにはないデザインで、よく購入していたのですが、サイズ表記通りに購入しても、サイズが合わないことがよくありました。腕が長かったり、足が長かったりとちょうど良いサイズが見つからないです。笑 でもデザインが可愛いので、合わない箇所は諦めて着ていましたけど!

白やパステルカラーは可愛いけど、汚れが目立ちすぎる。 

インスタなどのSNSで、白やパステルカラーの服で可愛くコーディネートしているのを見て、マネしてみようと思い、おしゃれな白いトップスを購入しました。さっそく着せてみたのですが、朝ご飯を食べたら、すぐ汚れてしまいました。そして全然落ちなくなってしまって! 白は汚れやすいと考えたら分かるのですが、おしゃれにコーディネートすることに気をとられすぎました。笑 シミがついてしまったら、もう着せられないし、もう少し大きくなったら、別の白い服を着せてみようと思います。

他にも「いっぱい買ったのに、保育園でNGの服ばかりだった」や「デザイン重視で選んだら、めちゃくちゃ着せにくかった」などありました。先輩ママたちも、沢山失敗してきていますね!これから子供服を選ぶときにはぜひ、参考にしてみてください。

まとめ

成長の早い子供服は、サイズ選びや購入の仕方を間違えると失敗してしまい、ママ達の悩みの1つでした。失敗する原因として、正しいサイズ表記を知らないことや、日本と海外のサイズの違いを知らないこと、アイテムによってサイズを選ぶときに見るポイントを知らなかったことが挙げられます。

これから、失敗しないために、正しいサイズ表記の確認や海外のサイズ表記の見方、アイテム別に分かるサイズ選びのポイントなどをチェックしておくと、サイズアウトさせてしまう子供服を減らすことができます。合わせて、子供服を購入する店舗やサイト情報も事前に調べておくことで、より失敗を減らすことができるでしょう。

また、サイズアウトした子供服を無駄なくリサイクルする方法を知っておくことで、子供服を購入するときも、処分するときもムダを減らすことに繋がります。

失敗を減らし、スムーズな子供服選びが行えると、気持ち的にも経済的にも余裕に繋がります。ぜひ、今回ご紹介したポイントなどを参考にしながら、生きたお金の使い方を重ねてみてください。

木根内ゆかり

パーソナルスタイリスト/ファッションフリーライター

profile

販売を含めたアパレル業界に携わって10年以上のキャリアを持つパーソナルスタイリスト。
骨格アナリスト資格やメイク技能検定資格など多くの美容資格も持つ。今はファッション関連の記事を中心にフリーライターとしても活躍中。

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